脊髄電気刺激療法(Spinal cord stimulation SCS)
近年の疼痛に対する医学の進歩は、薬の開発は広く知られていますが、物理療法
の開発もめざましいものがあります。
その一つが、心臓ペースメーカーの技術が応用された脊髄電極刺激療法です。
当科では、麻酔科、リハビリ科、神経内科、血管外科などと連携をとって、薬物
療法によっても難治性の慢性疼痛を患者さんに対して、現在12例の手術を行って
います(2017年5月末)。
トライアルと本植え込みの2回の手術が必要ですが、長年の多剤の薬を減薬でき
たりする、痛みで買い物や仕事が十分できなかった方の社会復帰に役立てたりす
る効果を認めました。
最先端の医療技術の開発を安全に社会還元することによって、難治性疼痛で困っ
ている方を少しでも早く痛みから解放できるよう研究を重ねています。