2021年4月より育休明けで復職し、そこからもう1年たつのかと時の流れの早さに驚きを隠せません。おかげさまで、子供も順調に成長し、仕事も外来を中心に継続させていただいております。嬉しいことに女性の入局者が引き続き増えており、今後のケースレポートとしてこのページが何かのお役にたてれば幸いです。より具体的な内容が聞きたい方、いつでも相談に乗りますのでぜひ、東京医大の整形外科の医局でお待ちしています!

私は本来であれば2021年1月の専門医試験を受験する学年で、はじめは持ち前の根性だけを頼りに予定通りの受験を目指していました。しかし、専門医試験の書類準備すらままならないほど悪阻がきつかったのと、またコロナ禍での妊娠・出産であったため大事をとって早めに産休に入らせていただき1年遅れての受験に切り替えました。

2021年4月から職場復帰し、外来が終了してから保育園のお迎えまでの間に専門医受験のためのレポートなどの書類作りを行い、無事7月の締め切りに間に合いました。受験勉強は8月から少しずつQ&A問題集を開始しましたが、私は実家に子守が頼めない状況であったため、子供が起きている間にはとても勉強はできる状況で無く、夜寝かしつけてから勉強していました。しかし、寝かしつけたと思ったらすぐに起きたりして、ここでも自分の都合通り時間はとれず、だんだん焦りが募っていきました。一緒に試験を受ける予定の同期や後輩の進行状況を確認し群れからはぐれないようにと必死でした。

時間単位で勉強時間を確保することは諦め、隙間時間で勉強する、ちりも積もれば作戦に切り替えました。具体的にはスマホの単語帳アプリを利用し暗記物は覚え、問題集や教科書もスマホやタブレットに取り込み、通勤時間や子供がテレビを見ている間などを利用してちょこちょこ見ていました。年末までにQ&A3周を終え、年明けからは主人に夜間の寝かしつけを何回か代わってもらい、過去問5年分をやり終えました。

そして迎えた2022年1月21日試験当日。今年も昨年に引き続きコロナ対策で地域毎に指定されたテストセンターでオンライン形式でした。落ち着いて問題を解いていたつもりでしたが、時間がぎりぎりになってしまい、見直しする時間が十分にとれませんでした。試験問題は配られなかったので試験終了後、自己採点をするまでの4日間は非常に不安でした。そして、問題と解答が発表された1月25日。子供を寝かしつけ、夜暗闇の中で自己採点をしたら意外と思ったよりできていて、一緒に試験を受けたメンバーもみな合格点を取れていたようで、一安心しました。

そして2月21日自宅に正式に合格通知が届きました。色々ありましたが、たくさんの方々に協力していただいて得た合格通知であり、本当に嬉しかったです。

無事に整形外科専門医になりましたが、またここから新たなスタートですので今後もより一層精進して参りたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いいたします。