2025年9月10-13日で開催されたアジア手の外科学会(APFSSH)へ参加、発表してまいりましたのでその報告をさせていただきます。今回訪れたのはインドのムンバイ、アジアでも有数の金融、経済の中心地で人口は2000万人ほどの都市です。インドと聞いただけで他の医局員は尻込みしたのか定かではありませんが、オンリーワンでの参戦となりました。
ムンバイという都市はいわゆるインド、とは少し様子が異なり高層ビルが立ち並び、スーツ姿のビジネスパーソンが多い近代都市という印象です。移動もなかなか面白く国鉄、メトロが便利ながら「ドアが閉まらない」というスリル満点の特別仕様。路上ではオートリキシャも健在ですが、今は主役は完全にUber。もはやUberなしでは移動が困難になるほどでした。皆さま、インドに行かれる際はeSIMの取得とUberアプリのインストールを強くお勧めいたします。
閉まらないドア、このまま出発します。

カレーは美味しく、タンドリーチキン、ビリヤニもとても美味でした。しかし油断して食べ過ぎた私は見事にお腹を壊しました。おそらく水ではなく、“香辛料の波状攻撃”にやられたのだと推測します。インドに行った際は何事も「ほどほど」を合言葉にしていただきたいところです。
学会場はムンバイの中でも最高級ホテルの一つ、WESTIN Hotel Powai Lakeというところで行いました。今回はeposterの発表もあり、私もOralで発表をしてまいりました。
“Chronological changes of grip and pinch strength following operation of carpal tunnel syndrome.”手根管症候群のピンチ力や握力を重症度別に分類し、その改善度についての発表です。Audienceは後ろにいて、前にいる審査員2名へ向けて発表をするという形です。発表時間は3分、質疑応答は2分、時間厳守!とホームページには書かれていましたが、実際の時間はとてもフレキシブルで、合計10分近く話していた印象でした。拙い英語で何とかやり取りを終え、とても貴重な経験をすることができました。
学会場

今回海外での発表という貴重な経験ができたことは自身の励みにもなりましたし、より一層語学の勉学に励む必要性も感じました。このような機会を与えてくれた山本教授はじめ医局の先生方に感謝いたします。

畠中孝則