2023年11月10-11日に愛知県で行われた股関節学会カダバーセミナーに参加してきました。

股関節唇損傷や大腿骨寛骨臼インピンジメント症候群に対する股関節鏡視下手術は日本では約1000件しか行われておらず、世界と比較して日本では発展途上の分野です。

将来的に日本で股関節鏡視下手術がより広く普及し、更なる技術向上を図る目的で2022年からこのカダバーセミナーが始まりました。

カダバートレーニングとは献体いただいたご遺体を用いた手術手技トレーニングであり、海外と比べると日本では法整備が遅かった影響で行われている施設が少ないです。

今回も8人という少ない定員でしたが幸運にも参加する機会を頂きました。 

会場は、初日が名古屋市立大学の施設で講義を行い、2日目は藤田医科大学のサージカルトレーニングセンターでカダバートレーニングを行いました。

本セミナーでは日本を代表する股関節鏡外科医の先生に講師として指導していただき、教科書や文献にはのっていない細かい手技や最先端の知識を学び、ここでしか得ることのできないオンリーワンの貴重な経験をすることができました。 

この経験を生かして股関節鏡の技術を磨き、日本全体の股関節鏡の発展に貢献していきたいと思います。

スポーツ・関節鏡G 関 健