2024年5月23日~26日の4日間、福岡で日本整形外科学会学術総会が開催され、入局1年目一同が参加させていただいたので、ご報告いたします。
私達にとって初めての学会は、早朝のサッカー大会からスタートしました。今回予選を勝ち上がった東医大サッカー部は、初戦の対愛媛大学戦に2-0で快勝しベスト8に入ることができました。関健先生と宮内諒先生によるスーパーゴールや、原口貴久先生の華麗なアシスト、石田常仁先生の神セーブなどが炸裂し、とても盛り上がりました。翌日の準々決勝は初戦で強豪の慶応大学を下した名古屋大学との対戦でした。惜しくも準決勝には届きませんでしたが、キャプテンの遠藤宏朗先生を始め全員が試合終了まで走り続け、勝ちにこだわる姿は圧巻でとても感動的な試合でした。出場された先生方、本当にお疲れ様でした。
さてメインの学会参加についてですが、私達は演題発表がないため、その分たくさん勉強しようと意気込んでそれぞれ聞いてみたいセッションを選んで足を運んでみたものの、正直を申し上げますと私達にとってはレベルの高い議論ばかりで理解が追いつかず悔しい思いをしたというのが実際のところです。しかし、これから学んでいく整形外科の奥深さを知り、早くそのような議論に参加できるように成長したいというモチベーションを高めることができました。拝聴した中で印象に残っているのは首下がり症のセッションで、遠藤健司先生を始め東医大脊椎班から多数の演題発表があり同症における本学の活躍を感じることができました。
また夜は医局長の石田常仁先生、前医局長の立岩俊之先生が美味しいもつ鍋を食べに連れて行ってくださいました。一般的な醤油味に加え、味噌味のもつ鍋も味わうことができ、元アメフト部の石川翔、小田切太郎の二人がお腹一杯になるまで堪能させていただきました。
最終日には専門医取得に必須の腫瘍の特別公演の単位をしっかり取得して東京へ戻りました。この度は、貴重な4日間を経験させていただきありがとうございました。また、不在の間オンコールや外来をカバーしてくださった先生方にも心よりお礼申し上げます。今後も日々精進してまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。
整形外科 専攻医1年目一同
最後に、今回本院から発表された演題(発表者)リストを挙げさせていただきます。 発表された先生方お疲れさまでした。
■一般口演
・膝前十字靭帯再建術後のスポーツ復帰とスポーツレベルについて(鈴木 章正先生)
■一般ポスター
・腹臥位頚椎X線による首下がり症の診断(遠藤 健司先生)
・AR Hipナビゲーションを用いたcombined anteversion techniqueは,THA脱臼予防に有用か(石田 常仁先生)
・首下がり症患者の頚部伸筋群のMRI輝度変化(西村 浩輔先生)
・股関節鏡視下術後のスポーツ復帰に関する検討(関 健先生)
・USSRを施行したPIP関節屈曲拘縮を伴う弾発指の検討(畠中 孝則先生)
・Fit&fillセメントレスシステムにおける合併症リスクと対策(岩城 敬博先生)
・人工股関節全置換術におけるビタミンE浸潤型高度架橋ポリエチレンの生体内creepおよび摩耗性能(松岡 恒弘先生)
・頚椎症性筋萎縮症の発症に及ぼす頚椎矢状面アライメントと可動域の影響(長山 恭平先生)
・首下がり症候群における頚部造影MRIの特徴的造影パターンの臨床的意義(上原 太郎先生)
・首下がり症候群における連続前方注視時間とQOLの関係(上嶋 智之先生)
・PI-LLと首下がり症候群における保存加療の成績との関連(小林 昂之先生)