8月30日-31日にイスタンブールで開催された、World expert meeting in Arthroplastyに参加しました。世界各国から約500名の整形外科医が集まり、合計64題のクリニカルクエスチョンに対し、各15分間でプレゼンテーション・ディスカッション・投票(賛成・反対・棄権)を行い、国際コンセンサスを作り上げる会議です。日本からは10名がFacultyとして選出されました。
まず、事前作業として、各テーマを8名ほどが担当し、システマティックレビュー・メタアナリシス・ドキュメントを完成させることが課せられ、リーダーを中心としたメール審議が行われました。私は「Should surgical drain be used after routine primary total knee or total hip arthroplasty?」を担当し、ポーランドの整形外科医がリーダーとなり、本番に向けて各国の担当者と準備を進めました。
会議1日目は朝7時に集合し18時まで、2日目は8時から18時まで、非常にタイトなスケジュールのなか64題×15分をこなしタフな2日間となりましたが、興味深いテーマが多く有意義な会議となりました。初日の会議後は会場前の船に案内され、ボスポラス海峡の景色を眺め、ディナーに招待され食事を楽しみました。
今回の会議を通し、現状の世界的なコンセンサスを知るとともに、国によっての考え方の違いなども学ぶ貴重な経験をさせていただきました。早速、普段の診療にも活かしたいと思います。
立岩俊之