入局1年目の藤井拓と申します。
2025/5/22から5/25の4日間に東京で開催された第98回日本整形外科学会学術総会に参加させていただきましたので、ご報告させていただきます。

初めての日本整形外科学会学術総会に参加させていただきました。今回は北海道大学が主催であり、初代教頭のクラーク博士や卒業生である新渡戸稲造さんがメインビジュアルの看板が設置されていました。つい専攻医1年目で集まり写真を撮りましたが、クラーク博士を差し置いて看板の前に立つ今村先生からは、整形外科としてこれから活躍していこうという気概が強く感じられる1枚となりました。

自分もまだまだ未熟ですが、整形外科医として少しずつ歩み始めたことを実感し、この6人の同期と切磋琢磨していこうと改めて思いました。

学会ではさまざまな教育研修講演、Ambitious lecture、デジタルポスター発表、日本整形外科学会骨・軟部腫瘍特別研修会など貴重な講演を拝聴してきました。専門的な講演は正直、理解が追いつかず自分の知識のなさを痛感いたしました。

若手医師が直面する課題や将来の整形外科の方向性、技術革新、人材育成などもAmbitious lecture では学ぶことができ、今後求められる整形外科医像について考える機会となり、自己研鑽の重要性を再認識いたしました。

当医局の准教授である立岩先生の講演では、人工股関節置換術後感染の周術期予防対策と治療について、治療戦略に関する最新の知見を交え、感染リスク管理、予防策など日常診療に役立つ具体的なポイントを学ばせていただきました。

リスク評価の重要性、抗菌薬使用の最適化などはもちろんですが術野に入る一員として、意識で改善できる部分も多くあったため今後の感染対策に生かしていきたいと思います。

また、部活は異なりますが学生時代からお世話になっている長谷川先生の発表も拝聴いたしました。

学生時代、明るく冗談を言って場を和ませてくださっていた先輩が、整形外科医として物おじせず堂々と発表し、質問に対して的確な返答をしている姿を目の当たりにしました。自分もそのようになりたいと思い、少しでも近づけるように努力したいと思います。

学会後に1年目全員で初めて食事をしました。大学、研修医時代の話から現在の話まで打ち解けて話すことができ、個人的にとてもいい学年だなと感じ、悩みや苦労を支え合える学年であると感じました。(盛り上がりすぎて写真撮るの忘れてしまいました…)

学会を通じて、演者の先生方のような素晴らしい発表をしたいという整形外科医としてのモチベーションを高めることができましたし、同期みんなの仲も深めることができました。

この度は、貴重な4日間を経験させていただきありがとうございました。自分たちの不在時、オンコールや外来、病棟番など様々な業務にご尽力いただいた先生方、本当に感謝しております。

今後もより一層精進いたしますので、ご指導の程よろしくお願い致します。