2026年2月26日、27日に開催された第56回日本人工関節学会に参加いたしましたので、ご報告させていただきます。

本学会は1971年に人工関節研究会として設立され、1996年に日本人工関節学会へと発展しました。現在では正会員数4,000名を超える大規模な学会となっております。
当医局からは、立岩先生が教育研修講演の演者を務められ、関先生および芝入は一般演題で発表いたしました。

今回の学会テーマは「破邪顕正 ― The truth will set you free ―」でした。人工関節分野においては、真実に基づく実践的研究や技術革新こそが患者の生活の質向上の鍵となります。これまで常識とされてきた定説や、個人の経験・判断に基づき正しいと信じられてきた事柄が、必ずしも真実とは限らないという視点のもと、科学的探究と事実に基づく議論を通して、真に正しい知見を明らかにしていこうという理念が示されました。

私の発表では、術前Patella TiltがTKA術後の可動域改善に与える影響について検討いたしました。Patella Tiltが前膝部痛やpatellar trackingに影響を及ぼすことはこれまでに報告されておりますが、術前因子が術後可動域の改善に寄与する可能性について報告いたしました。

本学会では、普段なかなかお会いできない多くの先生方と交流することができ、活発な意見交換や質疑応答を通して大変貴重な学びの機会となりました。
各会場のセミナーは非常に盛況で、立ち見や入場制限が生じるほどの盛り上がりでした。発表ではロボット支援下人工関節置換術に関する報告が多く、企業展示ブースでもロボットのデモンストレーションに多くの参加者が集まっていました。当院ではStryker社のMAKOを導入しておりますが、他社製ロボットの特徴や利点・課題についても知見を得ることができました。

最後になりましたが、ご多忙の中、手厚いご指導を賜りました石田先生をはじめ、ご支援いただいた諸先生方に心より御礼申し上げます。今後ともご指導ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

東京医科大学 関節グループ 芝入 雄一