脊椎に関する医学の進歩はめまぐるしく、その中でも、アライメント、疼痛、骨粗鬆症に関する考え方はこの5年で大きく変わりました。 アライメントは、局所のみならず全身の矢状面アライメントを考えて治療してゆくという考え方に、疼痛は神経原性疼痛(神経根痛)のみならず、局所痛、慢性疼痛、骨粗鬆性疼痛まで扱うようになりました。 今回、高齢者の脊椎矢状面アライメントは、若年成人の理想的アライメント(PI-LL<10)を目標として手術する必要は無いというメッセージが込められた演題がいくつかあったのが印象的でした。