頚椎前方固定術(頸椎椎弓形成術)
椎弓形成術は、日本で開発された後方椎弓を形成的に温存した脊柱管拡大手術です。 頸椎前弯の強い高齢者の多椎間狭窄に大変有用ですが、後弯症やS字状頸椎、不安定性頸椎には限界があり、 前方手術か後方固定を併用することとなります …
腰椎椎間板症(ようついついかんばんしょう)
脊椎の間にある、椎間板が加齢性変化で変性して安定性が悪くなって痛みが発生しています。 椎間板は、10代後半から椎間板の水分が減少して退行性変性(老化)が起こりはじめます。これによって椎間板の支持性やクッションとしての機能 …
脊椎圧迫骨折、脊椎後弯症
骨粗鬆症による圧迫骨折や変形によって腰曲りが発生し、その部分の骨癒合が得られない場合や強い変形が残存する場合には腰痛が持続します。 東京医科大学 整形外科 遠藤健司 参考図書: 日本人の腰痛(丸善出版):遠藤健司著
頸椎症性神経根症(けいついしょうせいしんけいこんしょう)
年齢の変化によって、骨や軟骨が突出して神経を圧迫しています。 首が後屈する姿勢はよくありません。洗濯物、拭き掃除、パソコンを覗きこむ姿勢に注意しましょう。 東京医科大学 整形外科 遠藤健司
肩こり
肩こりは、厚生省の有愁訴率で女性第一位、男性第二位となるくらい国民の多くにとって身近な存在です。肩こりは、肩の痛みや不快感だけでなく、眼精疲労、集中力低下、めまいや頭痛など多彩に症状に影響を与えます。 従来から、肩こりは …
脊髄腫瘍
脊髄腫瘍(髄内腫瘍、硬膜内髄外腫瘍、髄外腫瘍) 脊髄腫瘍は脊髄やその周辺の神経、脊椎などに発生する腫瘍です。腫瘍が神経を直接圧迫して手足の動きや排尿、排便に影響が出るため手術により摘出しなければならないこと …
錘体路(皮質脊髄路)
錘体路は随意運動を担当すると考えられており、その起源の一次運動野にベッツ細胞 (Betz cell) と呼ばれる錘体細胞が存在する(脊髄を下行する長い神経線維持った細胞である)。この神経線維はα運動ニューロンと呼ばれる筋 …
脊髄電気刺激療法 (Spinal cord stimulation SCS)
近年の医療の進歩のひとつに、脊髄に圧迫や狭窄がないのに発生する四肢神経痛、脊椎外傷後、脊椎手術後の遺残性疼痛に対して行われる、脊髄電気刺激療法があります。心臓ペースメーカーの技術が脊髄に応用されました。 脊髄は、手足の痛 …
頸椎症性脊髄症(けいついしょうせいせきずいしょう)
年齢の変化によって、骨や軟骨、靭帯が肥厚して神経を圧迫しています。 首が後屈する姿勢はよくありません。洗濯物、拭き掃除、パソコンを覗きこむ姿勢に注意しましょう。 東京医科 …
頚椎椎間板ヘルニア(けいついついかんばんへるにあ)
椎間板の加齢性変化によって脱出し神経を圧迫して痛みになります。 多くは、数週間から3ヶ月で自然軽快します。 首が後屈する姿勢はよくありません。洗濯物、拭き掃除、パソコンを覗きこむ姿勢に注意しましょう。 東京医科大学 整形 …
脊髄視床路(痛みの伝導路)
痛みの伝導路は、侵害受容器(神経細胞一次ニューロン)が痛み刺激を受けた後、 →脊髄後角(二次ニューロン)→視床(三次ニューロン)→大脳皮質へ伝導される。 ニューロン同士はくっついているわけでなく、間に神経伝達物質を放出し …
胸郭出口症候群
胸郭出口とは、鎖骨と肩、頸部周囲の筋肉の隙間のことで、過労やストレスによる筋緊張や不良姿勢によって,それぞれの部位で,神経と血管が圧迫を受ける可能性があります。圧迫を起こす部位により、手指のしびれ、冷感などが生じます。 …
脊髄終糸症候群と腰椎椎間板ヘルニア
脊髄終糸症候群(Tight Filum Terminale; 以下TFT)と腰椎椎間板ヘルニア(以下LDH)はともに腰痛と下肢痛を主訴とし20~30代に好発するためその鑑別が必要である。しかしながらTFTは従来診断方法が …