脊椎の間にある、椎間板が加齢性変化で変性して安定性が悪くなって痛みが発生しています。
椎間板は、10代後半から椎間板の水分が減少して退行性変性(老化)が起こりはじめます。これによって椎間板の支持性やクッションとしての機能が低下してくると、椎間板自体の痛み、脊椎の靭帯や椎間関節、筋肉に負荷をかけることで、腰痛を感じることがあります。症状は急性で、身体を動かしたとき、特に前に曲げたときに痛みが強くなることが多く、下肢のシビレや痛み、膀胱や直腸の症状を伴うことは希と言われています。

自然軽快することが多いのですが、痛みが長期間続いてしまう場合や下肢麻痺、尿の出が悪くなる場合には手術を行います。

東京医科大学 整形外科 遠藤健司
参考図書:
腰痛症ハンドブック、日本人の腰痛:遠藤健司著