コロナが長引いておりますが、7月30日に新宿京王プラザホテルでwebとのハイブリッド形式にて東京医大整形外科学学分野(山本謙吾主任教授)主催の西新宿整形外科研究会が開かれました。今回は、ウェブでの視聴を中心に、テーマは、救命医学、手の外科治療、関節治療についてでした。医局員だけでなく、東京医大病院との病診連携に参加していただいている近隣の整形外科の先生達や医局OBの先生達が多くウェブ参加していただき大変盛況な会が開かれました。東京医科大学救命救急科教授の本間 宙先生が「カダバーサージカルトレーニングの発展と展望」、四谷メディカルキューブの平瀬雄一が「Menopausal hand;更年期手の背景と対策」、順天堂大学整形外科の石島 旨章先生が「変形性膝関節症に即した治療の実現を目指した現状と展望」についてのご講演がありました。

救急処置のトレーニングにおけるカダバー利用について、エストロゲンが自律神経や骨代謝に大きな影響をもっていて、エストロゲン受容体(β)は、骨、滑膜にもあり、エストロゲンが欠乏すると骨粗鬆症や各関節での滑膜炎が発生することや、変形性膝関節症での半月板と発症機序の関連についてなど勉強になりました。

講演によってさまざまな分野の日整会専門医資格継続単位・手の外科教育研修単位を所得することができました。新人からベテランまでに役立つ最先端の海外国内の情報を知ることができ、臨床に役立つ貴重な最近の知見をまとまって学ぶことができる貴重な機会でした。