スポーツ関節鏡グループの原口です。
2023/8/24~8/25に札幌医科大学で開催されたJSOAセミナーに参加してきました。
日本の関節鏡手術・膝関節・スポーツなどの専門家による学会が、『日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会』、通称『JOSKAS (Japanese Orthopaedic Society of Knee, Arthroscopy & Sports Medicine)』として初めて開催されたのが2009年になります。
私が東京医科大学の整形外科に入局したのが2009年であり、
当時のスポーツグループの上司に同行させていただき、札幌の第1回JOSKASに参加しました。
その当時は札幌と沖縄の隔年開催であり、2012年に沖縄で開催された第4回JOSKASが、私のJOSKASでの発表デビュー戦となりました。
自分のアウトプットだけではなく、多くのことをインプットする貴重な機会であり、それからはコロナ禍を除いて参加しています。
今年をもって、JOSKASから膝関節学会が分離し、『日本スポーツ整形外科学会』、通称『JSOA(Japan Sports Orthopaedic Association)』として立ち上がり、
第1回JSOAが2023/6/29~7/1まで、広島で開催されました。
JSOAでは、学会での研鑽以外に、ワークショップを定期的に開催しており、その内の一つがcadaver work shopとなります。
cadaver work shopとは、ご献体していただいたご遺体を用いて行う医療行為のワークショップであり、高度な医療技術を必要とする手術手技などを習得する貴重な機会となります。
東京医科大学整形外科としても、今後cadaver work shopの開催に向けて準備を進めておりますが、札幌医科大学は以前から多くのワークショップを開催されており、このタイミングで参加をさせていただきました。
全国から私を含む20名の参加者が集まり、日本トップレベルの技術をお持ちのご高名なインストラクターの下、2日間の講義及び実習をさせていただきました。
今回培った技術や経験を、自らの診療だけではなく、後進育成にも充てたいと考えています。
この様な機会を作ってくださったJSOA各位、現地で開催の労をお取りいただいた札幌医科大学の皆様、ご指導いただいたインストラクターの先生方、
快く送り出してくださった医局各位に感謝いたします。
なにより、ご献体いただいたご本人様やご家族様の意思なくしてこの様な機会はありません。
改めて敬意を表し、感謝申し上げます。
(インストラクターを担当していただいた東京大学の武冨 修治先生と、ワーキンググループの先生方と撮影)