5月11日から14日まで横浜で行われた第96回日本整形外科学会学術総会に参加いたしましたので報告します。
5月11日の朝は、地震アラームとともに早い目覚めとなった。本日は、久しぶりに開催される日整会野球大会の初戦の日である。朝5時にこども自然公園野球場に集合(もちろん子どもは誰一人いない)、相手は広島大学。ユニフォームもまさに某カープで当科の特にコンセプトのないユニフォームとは別格である。新人の戦力(東医体優勝ピッチャー加入など)に高を括っていた感はあり、また完全な練習不足も露呈して、10-0の完敗を来した。入局以来の大敗、また何もできなかった自分に朝から両肩を落とす。野球部LINEには、逆ノーヒットノーラン達成の悲報アラーム。
気を取り直して午後の発表に向けて原稿チェックし、整形外科手術の周術期合併症対策のシンポへ向かう。壇上に広島大の先生がいないことを確認し一安心、上肢、外傷、脊椎、膝、股関節とかなり幅広いセッションであり、さらに座長の医療安全の先生からは難問が多く出されるも無事終了。夜は上司の先生方と中華街へ。
2日目は、私の従兄弟のランチョンセミナーを聞いたり、Robotic TKAやTHAセッションを聴講し、学びに徹した。
3日目は、ポスター発表があり、THA合併症の一つであるpseudotumorとポリエチレン摩耗の関係について報告した。いくつかの質問を頂き、短い時間ではあったが有意義なディスカッションをすることができた。
今回は久しぶりに親善スポーツ大会と発表双方の経験をすることができた充実した学会でした。来年はサッカー&野球予選突破(もちろん抄録の突破)目指して、いざ福岡へ!!
今回当科より発表された演題(発表者)リストを下記に挙げておきます。
発表された先生方お疲れ様でした。
シンポジウム
- 医師偏在対策の現状と日本整形外科学会専門医制度への影響(山本謙吾)
- 股関節(THA)における周術期合併症とその予防対策(石田常仁)
- アスリートの股関節鏡を究める?(山藤崇)
一般口演
- 三次元CT画像を用いたTKAにおける脛骨遠位回旋参照軸の精度に関する検討 (上原太郎)
一般ポスター
- 首下がり症候群に対する早期客観的検査(DHS test)(遠藤健司)
- 単純立位X線画像による首下がり症候群の診断(上嶋智之)
- 腰椎変性すべり症(DS)に対する内視鏡下除圧術(MED)前後の腰痛と不安定性 -JOABPEQ とvisual analogue scale (VAS)を用いた解析-(粟飯原孝人)
- 人工股関節全置換術におけるポリエチレン摩耗はALTR発生の予測指標となるか(石田常仁)
完敗しても決して笑顔を忘れない東医健児(向かって右上は広大出身)
周術期合併症とその予防対策のシンポにて(両肩落ち気味の筆者)
医局長 石田常仁