International Society of Limb Salvage 2022@LA- USA 帰朝報告
市川 裕一
今回2022年9月6日から9日にかけて4日間、辻先生とともにアメリカのカリフォルニア州に位置するUCLA Luskin Conference Center で行われたISOLS(国際患肢温存学会)へと参加させて頂きましたのでご報告させて頂きます。
本学会は、骨軟部腫瘍の患肢温存に関わる再建方法や化学療法などの発展を重点とした、2年に1度開催される骨軟部腫瘍の国際学会であります。私自身は3年ぶり2度目(甲子園みたいですね。)の参加となりました。なぜ2年に1度の学会が、3年ぶりになったかと言うと、covid-19の影響で1年遅れでの開催となったためです。ISOLSでは世界の骨軟部腫瘍外科医による患肢温存を目的とした新規術式の発表や、新しい知見や今後の展望についての発表も積極的に行われ、とても刺激的な学会となりました。
今回、我々東京医大からは、4演題が選出されました。
e-posterでは、畠中医師の「Clinical appearance of giant cell tumor of bone with denosumab treatment」私市川の「Biological reconstruction for distal lower leg tumor」、吉川医師の「Metastasis of an adenocarcinoma of the prostate in the index finger」の3題の発表が行われ、辻医師はoralにて、「A patient with diffuse intra muscular lipomatosis of a lower limb having pudendal nerve insufficiency」の発表を行いました。畠中医師・吉川医師は残念ながら現地参加が叶いませんでしたが、市川、辻の2名は現地参加をさせて頂きましたので、ご報告させて頂きます。
さて、今回ISOLSが開催されました、UCLA(University of California, Los Angeles)は、カリフォルニア州ロサンゼルスに位置し、163の建物からなる、100以上の学部・学科を有する米国最難関の州立大学(国公立)です。いくつか写真でUCLAの紹介をさせて頂きたいと思います。まずは、卒業式などのメインイベントが行われる、Royce Hallがこちらです。
そして、UCLAの名物スポットとして知られる大階段。
建物は全体的に赤煉瓦で美しく統一されており、キャンパスもが人々を魅了する空間となっております。
そんな校内にある、Luskin Conference Centerにて本学会は開催されました。
こちらの建物も赤煉瓦からなり、とても美しい造りでありました。
さて、肝心な学会はというと、辻先生は入局以来covid-19の影響で、On line 世代(?)となっており、現地での学会が国内外合わせても初参加というなか、世界の骨軟部腫瘍外科の先生方の前で堂々たる発表をされていました。
辻先生にとっては、初めての国際学会参加に戸惑いや緊張も多かったと思いますが、非常に貴重な経験をさせて頂けたと思います。
この経験を活かし、今後の東京医大だけでなく、日本ひいては世界の医療の発展に寄与して頂けたらと思います。
また、学会主催の懇親会は、サンタモニカのピアパークで行われました。
ピアパークでどうするのかと思っておりましたら、まさかの遊園地を貸し切るというさすがアメリカ!と驚かされる会でありました。
夕陽で有名なサンタモニカでありますが、開始前にしっかり夕陽も眺めてきました。
そして、学会参加の合間に念願の大谷選手に会いに、エンゼルスタジアムへ!
まだまだコロナ禍の中、制限も多くなっておりますが、少しずつ緩和に向かっている世間の流れの中、国際学会に参加する機会を頂けたことにこの場を借りて感謝申し上げます。
現地にて直接質疑応答をすることや、他の先生方の公演を拝聴することで、自身の知識のup dateにも繋がりました。この経験を今後に活かすことが出来ればと思います。
この様な大変貴重な機会を与えて下さった、山本教授、西田教授をはじめ、医局員の先生方、長期間の学会参加をお許し頂けたことについても、改めて感謝申し上げます。今後とも引き続き精進して参りたいと思います。