12月 後半 2012年手術

今年も、医局忘年会が終わり残すところ2週間となりました。
木村先生が開業して減員した穴を、西村、依藤など若手医師の成長、医局をはじめ鈴木、酒井先生(茨城医療センター)、橋本先生(脳神経外科)のサポート、医療事務、パラメディカルの方々のご努力による事務作業の負担軽減によって何とか乗り切りました。今年の脊椎手術件数は、239件と前年より多くなり、特徴としては顕微鏡視下の脊髄腫瘍摘出、脊椎高度変形矯正(腰曲り、首さがり、側弯症)など難治症例の件数の増加、経皮的椎間板摘出術などの低侵襲手術の増加が目立ちました。内視鏡、顕微鏡、脊髄モニタリングの進歩、他大学とのカンファレンスなど最先端の情報収集と機器の進歩によるものが大きいと思います。
海外に向けて国際学会などでの大学院生の発表が多くありました。安全、確実な手術によって少しでも世の中に役にたてるような仕事をしたいです。

12月前半 OPLL研究班

OPLL研究班
厚生労働省の難治性疾患等克服研究事業の脊柱靭帯骨化症(OPLL)に関する調査研究の班会議に出席してきました(12月1日:慶応義塾大学病院)。
東京医大の整形外科は故三浦幸雄教授以来約20年以上、OPLLの研究を続けております。難病対策は、患者数が少なく創薬や治療に関して国が動かなければ治療の進歩が望めない疾患が対象となります。難病の定義は、難治性であるだけでなく診断基準が明確であることが必要となります。OPLLはアジア、日本に多く、日本における治療の飛躍が望まれます。
OPLL班では、疫学、遺伝子、手術など多岐にわたって東京医大を含む多施設にわたる共同研究を行っており、厚生労働省からも高い評価を得ています(KimuraJOS 2012, Seichi Spine 2011, Chikuda, Spine 2011, Matsunaga Spine 2008)。

http://www.nanbyou.or.jp/entry/257