1月 後半 腰曲り手術

年が明けて1月も足早に過ぎ去ろうとしています。東京では普段見ることが少ない雪が降ると大騒ぎとなります。先日行った脊椎班、抄読会で脊椎後弯手術の限界(Scwab. Et al: J.Neurosurg Spine 2012 )についての見解ですが、重症変形に対しては、近年進歩した骨切りとインプラントを使用しても限界があるという結論でやはり早期診断と治療が重要です。 下記は、先日ミャンマーで岡山大学の田中雅人先生と行った、腰曲り手術後の写真です。

1月 前半 海外医療支援

ミャンマーに医療支援に行ってきました。 1月5日から1週間、NPO法人に参加して、ヤンゴン大学附属病院で手術を中心にそれぞれの担当(形成、口腔外科、救命、麻酔科)が行いました。 ヤンゴンの医療支援は、フランスのNGOと日本のNPOが3年前からそれぞれ1年に1回行われていて、日本は、岡山大の病理学の岡田名誉教授が7年くらい前からビルマで戦死なさったお父さんのお骨を探しにいらっしゃったと同時に少しずつ始まってきてやがてNPOという形になったということです。

脊椎は、フランスチームが側弯を担当し、日本チームは矢状面変形を担当しています。また、韓国チームが自国の安価な人工関節を持ってきて不定期に手術を行っているとのことです。私たちは、3年前より開始している三重大脊椎の笠井先生が中心となって、今回岡山大と佐賀大学とともに参加しました。 脊椎医はミャンマーで7人と少なく不足しているため、今回ネビド(三重大、佐賀大)とヤンゴン(東京医大、岡山大)に2つに分かれて手術を行いました。

以下は、岡山大の田中雅人准教授とのスケジュールです。

日曜:
ヤンゴン大学の整形外科教授と脊椎担当教授に挨拶、今後の予定を伺う。夜は、厚生省副大臣主催晩餐会。

月曜:
午前患者さん診察、ご家族に説明して、実際に手術を行う患者さんの選択を行い、午後手術室で器具の収集と看護婦さんと打ち合わせ、その後、ミーティングでPLIF,TLIF,PSOの手術の解説をおこないました。

火曜:
朝7時30分から手術、TLIF、TH3,4のTBによる60°後弯に対する、全周性除圧と固定。もう一件予定していたが、これからのスタートは困難であったため延期、終了は夜10時。

水曜:
朝8時から手術:腰椎椎弓切除、午後PSO、夜CSMの前方と後方手術についての解説

木曜:
PSO手術(2椎間)

金曜:
帰国

患者さんもご家族の期待も相当なもので、無理なものを無理というのが大変です。昨日も手術終了後も、9時過ぎに闇の中10人以上の家族が外で立って待っていました。貧困の中、卒業後海外で医療をする医師も多い中、国内に残って母国のためにヤンゴン大学の優秀な先生達が一生懸命仕事をしていているのが印象的でした。