3月後半 広島より濱崎先生

春らしくなってまいりました。病因の周りにも梅の花が咲き始めています。このたび国立呉医療センターの濱崎先生(広島大)が研修医の病院紹介の機会に東京出張があり、東京医大に手術見学にきていただきました。広島では、顕微鏡を使用した非固定手術が多いのですが、関東では固定術手術が多くその見聞を広めていただくことが目的です。いろいろな技術の交流が新たな進歩を生むこととなると思います。夜は、英語の勉強会で頸椎椎弓の解剖学的検討についてすばらしい英語講演をしていただきました。ありがとうございました。

 

3月前半 下がり鎖骨と胸郭出口症候群

長時間のパソコン業務などでとてつもなく肩がこってしまって、病院にいらっしゃる患者さんがいます。近年、難治性肩こりが、背部だけでなく頸椎の前方要素である鎖骨周辺の病変である胸郭出口症候群が関与することが注目を浴びています。その原因になで肩(dropped shoulder)の結果発生する水平化した鎖骨(下がり鎖骨)によって、鎖骨と肋骨の隙間が小さくなりそこを通過する血管、神経が圧迫されて腕や手のしびれが出現していきます。解決には体操が必要で、肩と鎖骨、肩甲骨を同時に動かす運動が大切となります。