7月後半 Flat backと立ち上がり動作
姿勢変化が原因で腰痛が発生することは良く知られているが、近年脊柱矢状面アライメントの理解が股関節を含めた骨盤を基準として考えられるようになり、アライメント異常が腰痛におよぼす影響について理解が深まっている。骨盤アライメントは座位で後傾化し、立ち上がり動作では、股関節を中心として最初大きく前傾し、その後徐々に立位で前傾し安定化している。立ち上がり動作では、腰仙椎移行部に過大な力学的負荷がかかるが、腰椎前弯の変化によって代償されている。特に大きなPIでは腰椎の代償機能が大きいことが推定された。腰椎前弯の消失したFlat backでは、立ち上がり、立位において骨盤前傾されず骨盤伸筋群に過大な力学的負荷が加わることが疼痛発生の背景となっていると推察される。固定術手術では、立ち上がり動作において、腰仙椎の可動はコルセットで制動できないことに注意する必要がある。
7月前半 永井、松岡先生
入局して1年目は、いろいろな班をラウンドして整形外科全体の疾患を経験することになっています。
永井先生は、4月から6月まで脊椎班で7月から外傷班、松岡先生は初期研修医として来月からスポーツ班に移動します。
お疲れさまでした。