発熱を伴って、腰痛が発生します本症は原発性と続発性に分類されており、原発性の病因は不明ですが、 血行感染などが考えられており、糖尿病などの基礎疾患があると大きな原因がなくても感染することがあります。誘因として、外傷、手術、皮膚潰瘍、他の感染症、腰部局注および鍼治療、ステロイド投与などの報告があります。
続発性の病因として、急性虫垂炎、憩室炎、大腸癌、Crohn病、膵炎、結核性膿瘍、骨髄炎、、腎摘後、腎周囲膿瘍、腎盂腎炎、出産後の子宮よりの上行感染などが報告されています。
抗菌薬の使用で軽快することが多いのですが、痛みが長期間続いてしまう場合や化膿部分が改善しない場合には手術を行います。
東京医科大学 整形外科 遠藤健司
- 参考図書:
- 日本人の腰痛(丸善出版):遠藤健司著