腰痛の治療は、腰椎だけ見ていては不十分でそれを支えている骨盤のアライメントが重要であるということが知られてきています。 ODIが40以下であるためにはPI-LLが10度以上なければならないのは周知のことと思います(Glassman 2010 Spine)。 近年、頸椎アライメントも頸部痛に大きな関係がありC-SVAが40mm以下であることがNDIの減少と関与することがわかってきました(Hrin )。 では、C-SVAを40mm以下にするためにはどうしたら良いのでしょうか。骨盤運動から頸椎アライメントを整えるのは少し遠いという気がします。 そこで肩甲骨との関連を検討しました。 上肢運動→肩甲骨→肋骨→胸椎→頸椎アライメントという鎖状の相互作用があるはずで、肩甲骨をすぼめると、胸椎後弯は改善します。 するとC-SVAが減少するのではないかという仮説です。 C-SVAが減少すると頭頚部伸筋群(抗重力筋)の負担が軽くなり肩こり、頸部痛の減少につながるはずです。 先日、深層ニュースという番組で肩甲骨運動を紹介しました。肩甲帯の筋肉と頸胸椎アライメントについて検討しました。 下図はC-SVAが増加する(前傾位)でC2-7角が減少しストレートネックとなり、頸部伸筋群に負担がかかってしまうことを番組で紹介しました。 お時間がある時、下記の紹介した運動を試してみてください。