11月7日8日に新潟で日本脊椎インストウルメンテーション学会が開かれました。 この学会は変形矯正の手術がテーマとなることが多く、脊椎分野の中でも最も熱い学会で本音の討論が行われます。 プレゼンの中は、データ供覧というよりは、こんなすごい手術をやっているという画像を入れながら手術手技や合併症について話し合うことが多いのが特徴です。 3分という短い時間でプレゼンし、時間がすぎると会場が明るくなり討論が行われます。 東京医大からは、西村、松岡、村田と元気の良い3人の発表でした。西村先生はプレートを使用したELAPの発表を行い、 頸椎手術の大御所の群馬榛名荘の清水先生より質問された反対意見に対し、自分が行った手術経験と意見をしっかりと答えていて頼もしかったです。 この流れでしっかりとした論文が書かれると良いと思いました。 また、日本の手術についても語られました。日本は、技術の国と言われていますが、 近年の外科技術に関しては米国企業発が圧倒的に多く遅れをとっているのが現状です。 医療機器も診断面の機器はテルモ、オリンパスが健闘していますが、治療機器となるとほとんど海外発のものばかりです。 韓国や中国のほうが最先端の医療を早く享受できるという、デバイスラグが3から5年あるそうです。 どのようにしたら、これからの外科を日本人が開発、発展に貢献できるかを官の立場、企業、医師の立場で真剣に討論してきました。 先輩達が残してくれた手術手技や考え方を伝承発展させ、次の世代に意味のない規制や矛盾、安易な考えを残さないようにしたいものです。