今回も、NYの暮らしのお話しで、NY生活の足となる地下鉄についてです。
NYは東京同様地下鉄が発達しており、マンハッタン内の観光地であれば、ほぼ地下鉄で行くことができます。以前観光で来た時(10年以上前)は、“NY、地下鉄、デンジャラス”というクレイジージャーニー的な映像が脳裏をよぎり、贅沢にもタクシーを使用していましたが、今回NY生活にあたりそんな贅沢はできません。。
渡米2日目、地下鉄の乗り方を地球の歩き方でがっつり予習していき(駅で見ていると観光者丸出しなので狙われる?)、マニュアル通りMetroカードを購入へ。1回乗車で距離関係なく2.75ドルかかるらしい(8/20より2.90ドルに値上げ)、よってこちらの駅には日本の切符売り場でよく見る路線図や駅名、切符代の表示がない。終点まで円周率より低い2.75ドル均一である、お得のような怖いような。。
もちろんNY周辺の終点までいく勇気もないのでHSSをまず目標にした。HSSの最寄り駅は、Q line(黄色)の72 Street Stationもしくは6 line(緑色)の68 Street-Hunter College Stationである。滞在先より6 lineだと乗換えなし、しかも信号機理論で黄色より緑の方が安全そうなので迷わず6 lineをチョイス、写真のように東京ディズニーランドばりの入口だが、Metroカードがなかなか読み取られず、3回目でようやくゲートイン。ここはまさに夢の国ではないことを再認識、周りに不審者がいないことを確認(観光者を狙ったMetroカード交換詐欺の情報取得すみ)し、またホームでも線路の近くにいると突き落とされる怖いニュースもネットから情報収集していたため、忍者のように背中を壁に貼り付けまさに無双状態で地下鉄を待つ。この無双状態がまさかのニューヨーカーに見えたのか、それともTシャツにNew Yorkのプリントがあったせいなのか、なんと2人の観光者に続け様に行き先や場所を尋ねられる。。。
However, 私も、この駅初めてです、何ならNYの地下鉄も初めてなんですの意味を込めて、“I’m kind of new here…”
ただ道を尋ねられたことは観光者に見えていないとポジティブにとらえて開き直り、いざHSSへ。乗り換えなし、3駅ほどで68 Street-Hunter College Stationへ到着。はじめてのおつかいばりの簡単なミッションではあったが、少しの自信と勇気がつき、徒歩でHSSへ向かった。HSS周辺を散策し、日が暮れた頃に68 Street-Hunter College Stationへ戻り、今度は2回でゲートインし、我ながら成長を実感していた矢先、反対側のDowntown行きのホームに行くことが出来ないことに気づく。困って近くにいた警察官にどうすればいいかと聞いたら、あっさり(一回出て)streetの反対の入り口から入れと厳しめなお言葉。また駅員らしき人もいないため、事情を話してfreeにしてもらうこともできず、Downtownへ行く前に気持ちの方が先にDownheartedへ。
日本だと駅構内で上り下りのホームへ連絡しているが、NYの地下鉄はそうではないらしい。。タイムズスクエア(Times Square)、グランドセントラル(Grand Central)など大きな駅では連絡することができるが、あまり大きくない駅では道の両側にそれぞれDowntown方面、Uptown方面専用の入り口があり注意しなければならないようです(写真右にもUptownは、Lexington Av.の対側へと表示してあります、小さくて見逃しますけど。。)。
ただ最近はMetroカードを使用しなくとも、OMNY(One Metro New York)というシステムが普及してきて、いわゆるSuica、Apple payのようなスマホやクレジットカードでのコンタクトレスの電子決済をすることが出来ます。自分も渡米後1週経って、サンフランシスコ留学中の石川翔Dr(現代人)がNYに来た時に教えてもらい、たまたまOMNY対応のVisa デビットカードを持っていたため使用開始した所、Metroカード読み込み問題や残高を気にしなくよくなり地下鉄ストレスが一気に解消しました。また彼が来るまでは地下鉄マップを常に持ち歩いていました(旧現代人)が、彼がGoogle mapをスマートに使いこなす様を見て私も使ってみたら、地下鉄乗り換えも迷うことなく行きたい場所へ行けるようになりNY生活が一気に楽になりました。
Google mapにて68 Street-Hunter College StationからWorld Trade Centerへ
乗り換えや遅延情報など詳細に教えてくれる優れもの
人工関節手術もナビゲーションやロボットなどのテクノロジーを利用して、より安全で正確な手術という我々術者のゴールに行くことが可能となり、そのことで患者さんにとっても侵襲や合併症が少ない手術を受けることができる時代になってきております。もちろん医師にとって経験は財産で、その経験を後輩に継承していくことは大切なことですが、いつまでも自分の経験だけで良しとする教育や変化を敬遠する姿勢は組織を後退化させかねません。NY出身の社会哲学者エリック・ホッファーは、“このような変化の時代には、学ぶ者が地上を制し、学ぶことをやめた者は、自分の力を発揮できる世界がもはや存在しないことに気づく”と言っており、まさに胸に刺さる言葉であった。医局長が新入医局員に学ぶこともたくさんあるのだと痛感し、常に学ぶ姿勢、向上心を持って行こうとUptown行きの地下鉄で誓うのでした。
Thanks Dr. Ishikawa!!
医局長 ニューヨークで学べ!!
石田常仁
女神とサブウェイと私(Downhearted気味)